膵臓がんについて

膵臓がんとは?

膵臓がんとは、膵がんとも呼び、膵臓から発生したがんのことを呼びます。

膵臓は胃のちょうど裏側にある細長い臓器で、十二指腸と脾臓(脾臓)に接しています。
膵臓にできるがんの90%以上は膵菅の細胞から発症します。これを膵管がんといい、内分泌細胞から発生するがんを膵内分泌腫瘍(すいないぶんぴつしゅよう)と言います。

膵臓がんは50〜70歳の男性に多いがんです。胃がんや子宮がんは減少しているのに対し、膵臓がんの死亡率は増加の一途をたどっています。

膵臓がんは、肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がんについで死亡数が多いがんで、年々患者は増加しています。
早期では症状がほとんどなく、さらに隣接する臓器に転移しやすく、根治的な治療も難しく死亡率が高いがんです。

膵臓には内分泌と外分泌の2つの機能があり、それぞれの機能をもつ異なった細胞(島細胞・腺房細胞・腺管細胞)があります。がんはこれらから発生しますが、その大多数は腺管細胞から発生する悪性度が高いがんです。

膵臓がんの原因

膵がんは危険因子として、肉食、喫煙、排気ガス、化学物質などが挙げられますが、統計学的に明らかに関係が証明されている因子はありません。

危険因子

  • 喫煙
  • 肉やコーヒーの過剰摂取
  • 肥満および膵炎,胆石症,糖尿病
  • 家族因子
  • 年齢(50〜70歳代が高リスク)

人口の高齢化とともに本邦では急速に増加してきました。最近では人口10万人あたりの罹患率はほぼ10人に達しています。慢性膵炎や糖尿病があると膵がんの危険性が増す可能性が指摘されています。

男性にやや多く、他のがんと同様に50歳以上になるとその発生頻度は増加します。膵がんは病巣占拠部位より、膵頭部がん、膵体尾部がん、膵全体がんに分けられますが、膵頭部がんは膵体尾部がんより2,3倍多く、膵全体癌は最も少ないです。

膵臓がんの症状

腹痛、体重減少、黄疸、耐糖能異常などが主な症状ですが、初期には無症状のことが多いです。進行癌になると背部痛、腹痛、下痢が出現しますが、これは癌が膵臓にとどまらず周囲に広がったことを示します。

膵頭部(膵臓の右側)の癌では皮膚や尿の黄染で発症することもありますが、これは腫瘍が総胆管を閉塞して黄疸が出現するためです。一方、膵内分泌腫瘍は種々のホルモン(インスリン、ガストリン等)を分泌し、低血糖や消化管潰瘍などの特徴的な症状を呈します。

膵臓がんの診断・検診・経過観察

  • 血液検査
  • 腫瘍マーカー
    • CEA
    • CA19-9
    • DUPAN-2
    • SPAN-1
    • エラスターゼI
    • NCC-ST-439
    • SLX
  • 血中ホルモン

    膵内分泌腫瘍で高値を示す。

    • インスリン(インスリノーマで高値)
    • ガストリン(ガストリノーマで高値)
    • グルカゴン(グルカゴノーマで高値)
    • VIP(WDHA症候群で高値)
  • 画像検査
    超音波検査
    簡便で人体への影響がないため、検診にも用いられる。典型的な膵管癌は境界不明瞭で不整形の低エコー域として描出される。膵頭部の癌では主膵管や胆管の拡張も認められる。
    CT
    膵臓に一致して低濃度で不整形の腫瘍が描出される。膵管癌は血流に乏しいため造影CTでは造影されない。いっぽう膵内分泌腫瘍は血流に富むため造影CTで強く造影される。
    MRI
    CTと同様の所見が得られる。胆管・膵管を描出するMRCP画像では膵管の狭窄や途絶がみられ、診断の助けとなる。
    ERCP(endoscopic retrograde cholangio-pancreatography)
    内視鏡で胆管と膵管を直接造影する方法。膵管癌では膵管の不規則な狭窄や途絶が見られる。
  • 病理学的検査
    膵生検
    膵臓に針を刺して組織を採取する検査。採取した組織に癌があるかどうか調べる。

診断

腫瘍マーカーと特徴的な画像所見によりなされる。診断が困難な場合には膵生検を行ないます。

画像診断の進歩により数mm大の小さな病変も発見されるようになりましたが、こうした病変の良悪を判別するのは一般に困難です。悪性が疑われる場合は手術を勧められるのが通常です。

膵臓がんの治療

進行度によって手術全身化学療法放射線療法、あるいはこの組み合わせて行われます。進行度は膵がん取扱い規約によってステージ(病期)で表現されます。2006年現在では治癒が見込める治療法は手術による切除のみです。したがって、治癒切除(癌を取りきること)が可能であれば手術が第一選択となります。

手術

手術で癌を含めた膵臓を切除する方法。膵頭部(膵臓の右側)の癌には膵頭十二指腸切除術が、膵体尾部(膵臓の左側)の癌には膵体尾部切除術が行われます。癌が膵臓全体に及ぶ場合には膵全摘術が行われることもあるが、術後に様々な合併症が残るため、最近では特殊な場合を除いて行われません。いずれの術式でも膵癌の手術は体への負担が大きいため、治癒切除が不可能な場合には行われません。一般的には、主要な動脈に浸潤がある場合、他臓器への転移がある場合が治癒切除不能とされます。ただし現状では切除以外に治癒を見込める方法がないことから、これらの因子があっても手術を行い、癌の完全切除を目指す施設も存在します。

姑息的手術

腫瘍による消化管狭窄で食事がとれない場合には、胃空腸吻合術が行われます。

放射線療法

放射線を照射しがん細胞を破壊する方法。他臓器への転移はないが動脈浸潤などのため切除不能な場合(局所進行膵癌)に行われます。化学療法と組み合わせると効果が高まることが知られており、放射線化学療法として行われることが多い。また、手術中に病巣付近に集中的に照射する方法(術中照射)も行われています。

全身化学療法

抗癌剤を注射もしくは内服する方法。2005年現在の標準治療薬はゲムシタビン(Gemcitabine; 商品名ジェムザール)であるが、その奏効率(腫瘍がある程度小さくなる確率)は10〜20%程度です。ゲムシタビンの効果は症状の緩和と生存期間の延長であり、がんを完全に消し去るには至りません。ゲムシタビンを上回る効果を目指し、世界中で新しい化学療法の研究・開発が進められています。

化学療法について

化学療法とは、一般的な言い方をすれば抗がん剤治療です。抗がん剤を投与してがん細胞を殺す治療法です。

しかし、抗がん剤治療には、吐き気・嘔吐・脱毛などのさまざまな副作用が生じます

その副作用の苦しさは人さまざまですが、ほとんどの人が相当な苦しみを伴います。
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